成人病の予防と治療
〜糖尿病 チェック〜


糖尿病は一度なってしまうと完全に治すことができない病気です。1度糖尿病を発症したら、一生糖尿病の治療を続けないといけません。「糖尿病予備軍」の段階ならまだ間に合います。糖尿病に対する正確な知識を持って、生活習慣を見直しましょう。

糖尿病の種類…糖尿病は原因により、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、特定の原因によるその他の型、の4つに分類されます。このサイトでは、2型糖尿病の予防・治療を解説しています。


◆糖尿病とは
糖尿病とは身体のインスリンが不足して起こる病気で、インスリンが不足することで血糖値を下げることができなくなる病気です。全身のさまざまな臓器に影響が起こる病気で、糖尿病と診断されたら、たとえ何も症状を感じなくても、さまざなな合併症を防ぐために、治療に取り組むことがとても大切です。


◆糖尿病になる危険度をチェック!
・血縁者に糖尿病の人がいる。
・20代前半より体重が10%増えている。
・血縁者に肥満、脳卒中、心臓病(狭心症など)の人がいる。
・砂糖や脂肪分を好んで食べる。
・野菜や海草類をあまり食べない。
・つい食べ過ぎてしまう。
・車が足がわりである(運動不足)。
・アルコールをよく飲む。
・ストレスが多い(せっかち、イライラしやすい)。

6項目以上あてはまった人は糖尿病になる危険があります。


◆あなたの生活習慣をチェック!
・食事のリズムが不規則で、そのうえ一度にたくさん食べることがたびたびある。
・夜遅く食べ、すぐに寝てしまうことがよくある。
・人より食べるスピードが速く、長くても15分とかからない。
・脂っこい料理が好きで、反対に野菜はあまり食べない。
・簡単に食べられるラーメンや丼物が好き。
・甘い清涼飲料を1日に2回以上飲む。
・アルコールが好きで、週に5日以上飲む。
・車での移動が多く、歩くのは1日に2000歩以下。

これらに一つでも当てはまるようなら、糖尿病になる危険があります。


◆危険度チェック、生活習慣チェックにひっかかったあなたへ。
糖尿病は兆候が分かりづらい病気です。そのくせ、発症したら、完全に治すことができない病気です。いつから自分が糖尿病になったのか、はっきり自覚できるものではありません。怪我とは違い、じわじわと知らぬ間に糖尿病になっているのです。チェックに引っかかった人は、予防のためにも健康診査や人間ドッグなどへ行き、各種検査を受けておいた方がよいでしょう。


◆糖尿病の検査を受けましょう!
空腹時の血糖、またはブドウ糖負荷試験(通常食後2時間血糖値のことを指す)で診断します。空腹時に126mg/dl以上の血糖があればブドウ糖負荷をしなくても糖尿病型と判定されます。


空腹時血糖
(mg/dl)
2時間後血糖
(mg/dl)
正常型110未満140未満
境界型126未満200未満
糖尿病型126以上200以上

通常は判定を2回繰り返し、2回とも糖尿病型であれば糖尿病と診断されます。その他、HbA1C(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)検査、尿糖検査、などがあります。

糖尿病の検査は、職場や地域の健康診断に含まれていますので、毎年必ず受けるようにして、年ごとの経過がわかるようにしておくとよいでしょう。


◆糖尿病予備軍
血液検査の結果、境界型(空腹時血糖が110以上126まで)、糖尿一歩前の状態の人は、糖尿病予備軍と呼ばれています。糖尿病予備軍の段階で、食生活・生活習慣の改善をこころがければ、すぐに、健康が手に入ります。しかし、改善を怠ると数年の内に糖尿病になってしまいます。

何度も言いますが、糖尿病は、一生治らない病気で、たとえ何も症状を感じなくても、さまざまな合併症を防ぐために、治療に取り組まなければなりません。糖尿病の治療の主なものは、食事療法、運動療法、薬物療法です。ここで、賢明なあなたなら気がつくと思います。今、健康のために進んで、生活改善をするのが良いか、5、6年後に糖尿病になり、病気のために無理に生活改善をさせられるのがいいのか・・・

糖尿病予備軍は、10年後に、身に付いた良い生活習慣で健康な生活を送ってるか、薬に頼りながら血糖値を気にし好きなものも食べられない生活を送るか、の選択をする期間です。糖尿病は一度なってしまうと治りませんが、この段階ならまだ間に合います。正確な知識を持って、毎日ちょっとだけ工夫してみましょう。


◆楽しんで糖尿病を予防!
「休日に1回、趣味で運動をする」ことで、糖尿病になるリスクが半減するそうです。糖尿病はストレスとの関係も大きいため、休日にストレスのない状態で運動をすると、より効果が高くなるのではないかと考えられています。ハイキング、草野球、サイクリング、ゴルフ。楽しみながらの運動であれば何でもOKです。


◆糖尿病にならないために
食生活・生活習慣の改善

食事に気をつけよう。
・食べ過ぎない。
・野菜は緑黄色野菜を中心にたっぷりとろう。
・食事は決まった時間に、時間をかけて食べよう。
・夕食は寝る3時間以上前に食べよう。
・甘いものや脂っぽいものは食べ過ぎない。
・薄味にしましょう。
・多いと感じたら、無理せずに残す。

毎日適度の運動を心がける。
・1日1万歩を目標に歩く。
・3階までなら階段を使う。
・外出するとき、少しだけ早めに歩く。
・テレビを見ながら、ストレッチをする。

その他の心がけ。
・お酒はほどほどに。
・心身の疲れを感じたら無理をせずに休息をとる。
・ストレスのある時は、気分転換をする。
・肥満の人はダイエットする。
・なるべく禁煙する。
・健康診断を毎年必ず受けて、自分の健康をチェックする。

糖尿病にならない生活をすれば、その他の成人病も防ぐことになります。これって、一石二鳥どころか、一石四鳥くらいになりますね。


糖尿病の種類
・1型糖尿病
膵臓のインスリンを作る細胞が破壊され、体の中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こります。日本ではこのタイプの患者さんは少なく、全体の数%程度です。

・2型糖尿病
すい臓から分泌されるインスリンの量が少なかったり、インスリンの働きが悪くなったりしている場合に起こる糖尿病で、日本の糖尿病患者さんの95%以上がこのタイプです。このタイプの糖尿病になる原因は、遺伝的に糖尿病になりやすい体質と、食べ過ぎや運動不足、肥満、喫煙、飲酒、ストレス、年をとることなどさまざまなことが関わっているといわれています。

・妊娠糖尿病
妊娠時に現れる糖尿病です。新生児に合併症が出ることもあります。

・特定の原因によるその他の型
遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などの他の病気が原因となって引き起こされるものや、薬剤が原因となる場合もあります。


糖尿病の治療法
糖尿病の治療法としては、初期段階なら食事療法と運動療法。進行したら薬物療法が必要になります。

・糖尿病の食事療法
糖尿病と診断されてしまったら、日常の生活強度に合った食事をする必要があります(食事療法)。糖尿病食で食べてはいけないものはありませんが、自分にあった分量の食事で、必要とする全ての栄養素をとるように工夫します。バランスのとれた食事になるので、家族と一緒に食べられます。医師の指導に従ってください。

・糖尿病の運動療法
食事療法と同様、運動療法でも医師の指導に従って、自分にあった運動メニューを作ってください。糖尿病の場合、急に激しい運動をしてはいけないし、運動量が足りなすぎても効果がありません。

・薬物療法
主な薬物療法は、血糖を下げるための血糖降下薬という飲み薬と、インスリンがほとんど分泌されない人や不足の人のためのインスリン注射です。

食事療法や運動療法を続けても効果が現れない場合薬物療法を行います。医師に相談せず、勝手にやめたり、多く使ってはいけません。薬を飲み始めて調子が悪くなったら、必ず医師に相談して下さい。

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